No Purpose

If I must say, it's for me.

有給消化エントリ

Summary

  • 2015年4月に入社し、だいたい4年半くらい勤務したリブセンスを退職します。
  • 2019年9月6日に最終出社日を迎え、今は有給消化期間中です。
  • 次は10月15日からQuipperにて、RailsとReactを書くソフトウェアエンジニアになる予定です。

転職理由はマネージャーからプレイヤーに戻りたいっていうよくあるやつで、でもリブセンスは総じていい会社だったなぁって思っています。

このエントリは「自身の退職やそれにあたっての胸中を、今誰かに伝えたい」というよりも、キャリアのチェックポイントでまとまった文章をとりあえずダンプしておこうという性質のものです。

リブセンスで何をやったか/なぜ辞めるか

2015/4/1に入社して、当初は企業の口コミ情報を提供する「転職会議」の開発に携わりました。
それまでは、文系学部を卒業して新卒入社した「一次請けしかやらないSIer」でSEをやっていて、業務でほぼプログラミングをしたことがなかった自分にとって、初めて「プログラミングでお金を稼ぐ」経験になりました。
よちよち.rbの活動などを通して少しはRuby/Railsの学習はしていたものの、やはり自身のスキルが業務レベルにないことを感じましたし、受託開発から事業会社へのマインドシフトという面でも当初は難しく思いました。

いくつかの機能改善やグロースハック施策の企画/実装などをやった後、ビジネスモデルの刷新に向けた、新規サブシステムの開発に携わりました。
そこでRailsにおけるElasticsearchを利用した検索機能/indexing機能を実装したのが、自身のリブセンスの経験の中でも、特に腰を据えて技術に向き合えたいい経験だったなぁと思います。

その後、2017年1月にアルバイト事業部に異動しました。
開発しているアルバイト求人サービスは、異動当時は「ジョブセンス」という名前でしたが、リブランディングのために「マッハバイト」にリニューアルを行うこととなり、プロジェクトマネジメントと実装の面で携わりました。
その際、必要なデータを揃えて事業部長と折衝した結果、ガラケーサイトの閉鎖を決められたのが、数少ない「エンジニアに手放しで喜んでもらえる功績」かもしれません。

そんなかたちで、徐々にマネジメント/ファシリテーション/コミュニケーションといった面で、評価してもらうことが増え、徐々にマネージャー寄りのキャリアにシフトしていきました。
最終的には「事業部付のエンジニアリングマネージャー」という立場で、制度の策定や組織運営、採用や1on1などを慣れない身ながらやるようになりました。
これは自身も納得の上でのキャリアシフトで、たくさん失敗をして迷惑をかける一方でそれなりに楽しさややりがいも感じつつ、まだ自身のプレイヤーとしての伸びしろを信じられるうちにプレイヤーに戻りたいと徐々に考えるようになりました。

単純にマネージャーからプレイヤーに戻るだけならば、リブセンスの中でそういうポジションを見つけることもできたと思いますし、上司やVPoEからそういった提案をいただくこともあったのですが、改めてプレイヤーとしての地力を高めるのであれば、4年半いた会社から環境を変えて新しい刺激に身を置きたいと考えて転職に至りました。
自分が怠惰であることを自覚しているので「より新しい何かを求められる場所」に身を置く緊張感が自身の成長につながるという思いもありました。
結果的に、後任となるEMの方の採用が決まり、最低限の引き継ぎ(ができた、とか言うのもおこがましいので「気軽にランチとか今後も行きましょう」って言ってきた...)のうえで最終出社に至ります。

リブセンスについて

4年半いれば、いいところだけでなく改善すべきところも見えはしつつ、自分にとってはいい会社だったなぁと心から思います。
職種を問わず「頭がよく・勤勉で・話しやすい」と三拍子揃った人が多かったのは、Webエンジニアとしてのファーストキャリアとして、すごくありがたかったなぁと振り返っています。 (そして自身の成長は、優秀な同僚たちに多大なる迷惑や無礼や不出来さを押し付けながら得たものだったなぁと思い返しながら)
というか、単純に、"友達"みたいに思える人たちが多かったのも、振り返ってみて楽しかったなぁと思うことです。
勉強会、写真撮影、ボドゲなどなど、この楽しい縁が続けばいいなぁって思います。

また「改善すべきところも見えはしつつ」なんて偉そうな書き方をしましたが、そんな「改善すべきところ」を見つけた上で実際にボトムアップで改善行動を起こそうという人たちが多くいるのも好きなところでした。
何か課題が見えているときに「不平不満をこぼす」「指摘する」「レビューする」で終わるのではなく「自身は、改善に着手することが許されたポジションである」という心持ちで振る舞うことを「与党であれ」という表現をした取締役がいて、僕もわりとその考え方が好きでした。
※ すごくポリティカルな表現に聞こえてしまうことや、会社経営においてまごうことなく"与党"である取締役が言ったことで、あんまりうまく"いい言葉"感を伝えられていない自覚はある...。

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社内では「うなぎさん」って呼ばれていた

これは最後にやったテーマ縛りLT大会「0x64物語」で、 @dkatsura_bot がお疲れメッセージをQuineにしてくれた様子。
「うなぎさん」と「お疲れ様!」をループする。

転職活動について

転職活動は、LAPRAS経由でのスカウトと、リファラルに頼りました。
あまり転職を意識していなかった1月頃にいただいたスカウトに、カジュアルに会うだけの対応をさせてもらいつつ、5月頃から選考に進みました。
最終的に決めた転職先だけでなく、合否を問わず、今の自分のスキルやフェーズが違えば選びたかったと思う会社も多く、最後まで悩みながらの活動でした。

LAPRASは、Scoutyというサービス名だった頃に登録したのだけれども、登録したこと自体すっかり忘れていて、それでもGitHubやCONPASS等の活動履歴がスコアリングされた結果スカウトに繋がっているのだと気がついて驚きました。
(久しぶりに自分のページを見に行ったら、諸々のインターネット上のログがアグリゲーションされててヒッとなったのも正直な感想)
ただ、HR事業や採用に多少なりとも関わっていた身からすると、転職者にも人事にも過度な負荷をかけないようにしながらマッチングを行うための仕組みとして考えられているのだなぁという思いもあります。
何にせよ、転職活動が自身が行う採用活動について示唆をもたらすことも多々ありました。

次の会社について

リクルートマーケティングパートナーズ傘下のQuipperにてスタディサプリの開発に携わる予定です。
Software Engineerの肩書きのもと、RailsとReactを書くポジションに就くことができました。
Railsももっと知識を深めたいのですが、それ以上にReactやモダンフロントエンドに関しては業務未経験なので、有給消化期間中にAWS Loftに"出勤"してキャッチアップするなどしています。

Quipperは入社前からTwitterでフォローさせてもらっていたような優秀な人たちが多かったので、これ以上ない「新しい刺激」になりそうです。
また、海外オフィスの方たちと同じコードベースを触るにあたって、英語でのドキュメンテーション等が求められるので英語学習の必要もありそうです。 とりあえず、瞬間英作文とduolingoを始めました...。

残念なこととして、前オフィスから徒歩1分程度の距離なので、これからも目黒でランチ食べるのかぁという思いはあります。
(おいしいところはあるんだけど、流石に飽きた感はある)

というわけで

ありがとうございました!!
よろしくおねがいします!!