No Purpose

If I must say, it's for me.

TokyuRuby会議13でLTをした。あるいはRubyKaigi2019に参加して。 #tqrk13

TokyuRuby会議13でLTをした。

regional.rubykaigi.org

発表資料↓

TokyuRuby会議でLTをするのは3年ぶりだった。 (過去の発表 => a-code-to-rhyme - Speaker Deck ) "技術を酒の肴にする"感があって、本当に楽しい雰囲気で、大好きな勉強会だなぁ。改めて、運営の方、ありがとうございました。

なぜ、今回LTをしようと思ったかというと、4/18〜20で福岡で行われたRubyKaigi2019に話は遡る。

昨年の仙台に続いて参加したRubyKaigiだが、今年も本当に楽しかった。 何が刺激だったって、初めて参加したRubyKaigi2015で語られていた「Ruby3」に向けた具体的な進捗を"すごい人達"がたくさん出していて、「はーすごい人達が出す進捗すごい」ってめちゃ思ったのだった。 もちろん、Ruby 3に直接の関係がなくとも、Apple IIRubyを動かす話や、SwitchでRubyを動かす話などもとてもワクワクしながら聞いた。やはり僕は、ああやって技術をオモチャにする人たちのことを尊敬し、おもしろく思うのだ。

ただ、今年のRubyKaigiでは、ひとつ心残りがあった。屋台の焼きラーメンも、ひらおの天ぷらも、海鳴のとんこつラーメンも、ゴマサバも、新鮮なイカ刺しも、梅が枝餅も食べたのに心残りがあったというのは、繰り返しアナウンスされる「rubygems.orgの2FA設定をする」ということができなかったことだ。

※ これは最後の"川"で飲んでたときに撮った夜景。

詳細はこの記事などが詳しいのだが、今年rubygemsのアカウントに対して攻撃があり、対策として、開発者のアカウントにおいて2FAを設定する旨が求められていた。

techracho.bpsinc.jp

一方僕は、そのアナウンスがある度に、顔を伏せるようなバツが悪いような...そんな思いを抱いていて、gemもまともに作ったようなことがないのは、RubyKaigiにとって真に来てほしいRubyistじゃないのかな...みたいな、そんな思いを抱いたのだった。もちろん、作ったことない方もたくさんいたと思うし、自分以外のgemを作ったことがないRubyKaigi参加者に嫌な思いをさせたい気持ちは全然ないのだが、自分自身の開発者としてのキャリアみたいなものを省みるきっかけになったと思う。 というわけで、gem作るぞーみたいな気持ちになった。

折しも、TokyuRuby会議のCFPがあって、発表駆動でなんか作るのは性に合っているので、申し込んでみたら当選したので、冒頭の資料に至る。

作ったgemはこちら。

github.com

あたりまえなんですけど、本当にrubygems.orgに載ってるんですね。

rubygems.org

ネタ自体は正直何年も前から持っていて、テーマ縛りでLTをやる社内勉強会「0x64物語」で利用していた次のテーマを選ぶための投票の仕組みを実装したに過ぎないし、コードベースも大したものではないのだが、それでもやっぱり作らなきゃわからないことがたくさんあるなぁと思ったのだった。 たとえば、今すでに、このAPIイケてないなって思い始めていて「直すと後方互換なくなるんだけど、もし仮にまともに使ってくれる奇特な人がいてたら、どうパスを用意すべきだったんだろう」みたいなのは、OSSの利用者としてよく聞く話ではあるけれど、自分が作る側になってみて"心で理解した"みたいな感もある。 あとは「Tokyuの発表終わったら、今度は全然別なもの作るぞー」って思ってたんだけど、あ、これはこれでメンテもしないといけないよな、みたいな話とか。

とはいえ、今回こういうものを作った経験を今後も生かしていきたいし、これがまた何かのきっかけになればいいと思う。

追記: もちろんrubygems.orgの2FAは設定しました💪