勤務先はこれまで「出社推奨」というスタンスだったが、コロナ禍になってからは徐々にリモートワーク前提の文化/制度/オフィスの設計がなされるようになり、3月頃からはほとんどの業務を自宅で行っている。 *1
昨年の10月に「子供が生まれる前に、お互いの実家により近くなり、間取りも広くなるような引っ越しをしよう」と決めて今の賃貸マンションを選んだ結果、幸いにも今は仕事部屋にあてがうことができる部屋が一室あり、僕はもっぱら平日の日中をそこで過ごしている。 (去年の秋にはこんなに自宅で業務をすることになるとは思っていなかったので、本当に僥倖だった...)
さて、そんな仕事部屋(かっこいいという理由で「書斎」と呼んでいるので、以後そう表記する)の環境についての話。
8月が終わってだんだん涼しくなってきたので日中クーラーを切ることが増えてきた。 書斎の窓はマンションの通路と面しているので、ミーティング等で発話するようなタイミングでは窓を開けておくことがはばかられる。 そのうえで、最近のチームの働き方としてオンラインでのモブプログラミングをすることが頻繁にある。 ...というわけで、必然的に「クーラーをつけていない × 部屋を閉めきっている」という状況が増えてきた。
その結果がこれ。
今日仕事中に妙に疲れを感じて休憩とったら気絶するかのように椅子で寝落ちしちゃったんだけど、今思うと二酸化炭素濃度のせいな気がする。(クーラーつけてた部屋が寒くなってきたから、窓閉め切ったままクーラー消してた)
— うちやま (@highwide) 2020年9月2日
なんでいきなり二酸化炭素濃度に当たりをつけているかというと、こういう記事もあるし、
前職のオフィスにおいてもそんなことが問題になっていて、Netatomoで計測して、Redashで可視化するということをやっていた人がいたから。
上の記事にもあったけど、厚生労働省によると「二酸化炭素の含有率」は「100万分の1000以下(=1000 ppm以下)」を基準としている。
というわけで、室内の二酸化炭素濃度を可視化して換気を促すような仕組みを導入したい〜〜と思って二酸化炭素濃度モニターを調べてみたのだけれども...
- IoT的な仕組みがない
- 思ってたよりも結構お高い
- Netatomoは25,000円程度
- 単純な計器でも10,000円以上することがざら
といった感じでで、どうしたものか悩んでいた。
そこで、自宅で転がっていたRaspberry Pi 2を利用できないか考えてググったところ、先人たちの知恵が見つかった。
mh-z19というセンサーをRaspberry Piに接続することで二酸化炭素濃度が取れそうだとわかる。センサーはAmazonで3000円程度、ということでポチッ。
ただ、センサーが届いてみて、あれ?これRaspberry Pi接続するのに他の部品が必要なのでは...?とジャンパーケーブルやらピンヘッダーやらを買い足したうえ、最終的にはんだ付けしないといけないことに気がついて、はんだ付けキット一式までを買ってしまった😇*2
そもそも名前がわからないと買えない、の図↓*3
【だれかおしえてもらえませんか】
— うちやま (@highwide) 2020年9月3日
二酸化炭素濃度を測るセンサーと、ジャンプワイヤーを買ったんですが、センサー側の穴とジャンプワイヤーのメスをいい感じに繋ぐためのこのアダプターって、なんていう名前か誰か教えてもらえませんか...?(探したいけど名前がわからない問題) pic.twitter.com/P7gUzQn7Pb
で、なんとか接続がうまくいって、先ほどのQiitaの記事の方が作ったpipを利用してco2濃度が取得できるところまでできた、図↓
とりあえずRaspberry Piで二酸化炭素を計測できるようにした... pic.twitter.com/GXPUt6l7pz
— うちやま (@highwide) 2020年9月9日
最終的に、厚労省が基準にしている1000ppmを超えたら、家庭用のSlackに通知がいくようにしたかったのでちょっとしたスクリプトを書いた。
ただまぁ、パブリックなコードにしたものの、これが本当に人様に見せられるようなコードではなく、最低なんだよな...という図↓
今日書いたひどいコード...見て... pic.twitter.com/GUgYWDN4jC
— うちやま (@highwide) 2020年9月12日
とはいえ、無事に閾値を超えたらSlack通知がされる仕組みは整えることができた。やったー!
*1:ちなみにチームの人が、リモートワーク中の働き方の様子を会社のブログに書いてくれている。
リモート環境でも同じように楽しくやりたい!(前編) 〜2020年度Coaching チームのリモートふん闘記〜 - Quipper Product Team Blog
リモート環境でも同じように楽しくやりたい!(後編) 〜2020年度 Coaching チームのモブプログラミング、オンボーディング事情 〜 - Quipper Product Team Blog
*2:以前自作キーボードを作ったときは、前職の同僚にはんだ付けキット一式借りた
*3:画像は上に挙げたクラスメソッドさんのブログから